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千葉禎介氏「夕日の頃」
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ブログ始めて2ケ月が過ぎました。
結構なエネルギーで放心状態に近いので、今日はアップ写真はなしです。

右側は、「日本の写真家24千葉禎介(岩波書店)」のなかの「夕日の頃(1958)」です。
複写然としていたのでは差し障りがあると思い、こんな撮り方で載せました(お許しください)。
「好きな写真を一枚だけ」といわれたら、私は迷わず、これです。
写真を始めた頃に出会いましたが、あの時の感激は忘れ得ません。
私の写真観をひっくり返すほどの衝撃でした。
今でも写真に放心すると、きまって引っ張りだして見る写真です。

夕日の斜光が、お墓に、草木に、電子柱に、女の子の全身に、正面から当たっています。
そして、撮り手の千葉氏とおぼしき人影が、女の子の半身を覆っています。
さて、この人影ですがーーーーー。

千葉禎介氏(1917-1965)は、秋田を拠点に生涯アマチュア写真家として写真を撮り続けた方です。
時代は戦後のリアリズム写真運動の渦中でありました。
明けても暮れても写真のことを考え続けた方であったことは、瑞々しい秋田農村の一連の作品からも容易に想像できます。
そんな方ですから、尋常であれば、影が写ってしまうことに気づかないはずはありません。
また、作画意図に基づくものであるとしたら、このように少女の顔までかかるよう写し方はしなかったであろうと思います。

あの光景を目の当たりにした千葉氏は、無我夢中あるいは呆然自失状態に近かったのではないかと。
「むこうからやってくる」ーー写真にのめり込んだことのある方々から聞く言葉です。
そのような状態に近かったのではないかと。勝手な想像ですが。

人、牛馬、虫、草木、海、山、川、ミャンマー、タイ、日本、家族、等等等等。
私もいろんなものにいろんなところでシャッターを押しはします
が、年々再々同じものを撮って(というか、撮ろうとして)いるんじゃないか、
と思うことがよくあります。
「じゃあなにを」と聞かれると、言葉でも写真でも答える能力はありません。
それでも「夕日の頃」に見入っていると、この途方もない大きい設問の答えが
隠されているんじゃないか、と光明を感じるのです。

(またいつしゃべるか分かりませんが、今日みたいに写真についてブツブツ
つぶやいた時は「ときどきのつぶやき」の新カテゴリをも設けました)

追1)6月に、千葉禎介氏の写真展があったことを後で知りました。
ずっと海外暮しでしたので、千葉氏作品はオリジナルプリントで見てません。
本当に残念無念でした。
次回の氏の作品展示でなにかご存知の方がいらっしゃったら、是非とも教えてください。
追2)千葉禎介氏については遺作集がありますが一般の眼に触れることほとんどありません。
資料は「日本の写真家24千葉禎介(岩波書店)」くらいしか、私は知りません。
なにかご存知の方はご一報くださればうれしいです。
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by mallard3 | 2008-11-01 15:07 | 2008から日本


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